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バイタルサイン Vital sign

1.脈拍数
2.呼吸数
3.体温
4.血圧


脈拍数 Pulse

脈拍数は15秒の脈拍を取り4倍し、1分の脈拍数を算出する。2060歳の成人では6090以内、老人の場合5080が正常値とされる。100以上が頻脈、60以下が徐脈とされる。

頻脈の原因
  洞頻脈:循環血漿量減少(脱水、ショック)、前負荷減少(心タンポナーデ、緊張性気胸、肺塞栓症、原発性肺高血圧症)、代謝亢進(発熱、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫)、交感神経緊張(精神的緊張、過換気症候群)、代償性の交感神経緊張(貧血、心不全、心筋梗塞、呼吸不全、高炭酸ガス血症)、中毒(一酸化炭素中毒、アルコール中毒、ニコチン中毒、シアン化合物中毒)
  頻脈性不整脈:上室性不整脈(上室性期外収縮、心房細動、心房粗動、発作性上室頻拍)、早期興奮症候群(WPW症候群、LGL症候群)、心室性不整脈(心室性期外収縮、心室頻拍、心室細動)


徐脈の原因
 代謝低下(甲状腺機能低下症、神経性食欲不振症、低体温)、副交感神経緊張(低血糖初期、血管迷走神経反射)、交感神経機能低下(神経原性ショック)、脳圧亢進(Cushing3徴候)、洞結節の障害(下壁梗塞)、感染症(ジフテリア、リウマチ熱、ウイルス性心筋炎)、黄疸(胆汁酸が洞結節に影響しその興奮性を低下させる)、電解質異常(高Ca血症、高Mg血症)、中毒(有機リン中毒)、薬剤(ジギタリス、β遮断薬、Ca拮抗薬など)などの可能性がある。

 
脈の触診では、
脈拍のリズムも触知する。
 
リズム(整あるいは不整であるのか)
 呼吸性不整脈:(吸気で早く、呼気で遅くなる。幼児や老人に顕著)、心室期外収縮(脈拍が不整)、心房細動(脈拍はまったく不整で規則性がない)などの可能性がある。


脈拍の大きさ:
 大脈(拍出量が大きい脈):大動脈弁閉鎖不全、甲状腺機能亢進、老人性高血圧、動脈硬化症、多血症の可能性がある。

 小脈(拍出量が小さい脈を小脈):左心室収縮力低下、僧帽弁狭窄症、低血圧の可能性を示す。

交互脈(脈拍が大きくなったり小さくなったりする状態):動脈硬化性心疾患、心筋症、左心室不全の徴候のひとつである。


脈の立ち上がりの速さ

速脈:脈が急に大きく触れ、そして急に小さく触れる。大動脈弁閉鎖不全(爪下拍動+)、全身性高血圧、動脈管開存、発熱、甲状腺機能亢進(爪下拍動+)など、
遅脈:脈拍がゆっくりと触れ、ゆっくりと小さくなる。大動脈弁狭窄、甲状腺機能低下などの存在が示唆される。


脈を取っている際の動脈の硬さは、脈が感じられなくなるまで接触圧を上げて動脈の硬さを感じる。動脈硬化の進行した状態では、僅かな圧力では血流をとめることはできない。



呼吸数 Respiratory Rate

次に呼吸数を観察する。成人で1分間1418(正常でも間隔や深さが必ずしも一定ではない)

誤差を少なくするためにはできるだけ1分間カウントすることが望ましい。呼吸数をカウントするためには、視診により患者の胸部や腹部を観察して呼吸運動を数える。このとき呼吸の数と共に深さ、リズムも観察する。


頻呼吸(呼吸数が増す状態):呼吸数24回/分以上の状態である。これは肺炎、間質性肺炎などほとんどの呼吸疾患に見られる。

除呼吸(呼吸数減少する状態):呼吸数12回/分以下で、薬剤などによる呼吸抑制に見られる。

呼吸の深さ
浅呼吸(呼吸が浅く、呼吸数が増す状態):重症肺炎、肺水腫の特徴となるものである。

多呼吸(呼吸数が増し、深さが増す):酸素の需要増加よりも炭酸ガス排出需要の増加のために起こるり、インフルエンザなどの高熱状態、過換気症候群(ヒステリーなど炭酸ガス過剰排出)でみられる。

少呼吸(呼吸数が減り、浅い状態)
過呼吸(主に深さが深くなる状態)
減呼吸(深さが浅くなる状態)



体温 Temperature

体温の計測では腋窩温は通常36.5℃であり、
高体温:感染症、甲状腺機能亢進症、排卵後高温期、自律神経異常
低体温:甲状腺機能低下症、排卵前低温期、自律神経異常


 

血圧 Blood Pressure

血圧の計測では、正常値80120mmHg脈圧40で、低血圧、基準となる数値は設定されていないため、患者が知る範囲内での正常血圧を問うことも重要である。

低血圧の原因:神経性循環無力症、低拍出状態、副腎機能低下症、甲状腺機能低下、卵巣機能不全、ショック状態、アナフィラキシー、大量出血、


高血圧(140/90mmHg):発熱、貧血、脚気、妊娠、甲状腺機能亢進、大動脈弁閉鎖不全、ページェット病、動脈硬化、本態性、副腎機能亢進症、腎臓機能不全、ホワイトコート、緊張性の可能性がある。















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